<米国株情報>ジェットブルー、アメリカン航空との提携解消へ―今後はスピリット航空との合併に専念

株式

2023/7/7 9:05

ニューヨーク州を拠点とする格安航空大手ジェットブルー航空<JBLU>は5日、アメリカン航空<AAL>との、いわゆるノースイースト(北東部)・アライアンス(事業提携)を7月29日付で解消、今後は格安航空のスピリット航空(本社・フロリダ州ミラマー)との合併に専念する方針を明らかにした。

 アライアンス合意に基づき、両社は21年2月からニューヨークとボストンの北東部の空港を発着する国内線や国際線の主要ルートで、それぞれのフライトの座席を共同で販売するコードシェア(共同運航)を行っている。しかし、司法省反トラスト局が同年9月にアライアンスは幹線ルートでの公正競争を阻害、航空券の価格上昇を招くとして、アライアンスの解消を求める訴訟を起こし、今年5月19日には連邦地裁がアライアンスを反競争的として、司法省を支持する判決を言い渡している。これを受け、ジェットブルーは5日、控訴断念とアメリカン航空との提携解消を表明したもので、今後数カ月かけて提携を解消するとしている。

 ただ、アメリカン航空は単独で控訴する方針。もし、アメリカン航空が勝訴した場合、アライアンスが復活するかどうかについて、ジェットブルー側は明らかにしていない。

 また、司法省は今年3月、ジェットブルーとスピリットの合併は格安航空座席の約半分を独占、公正競争を阻害し、格安航空運賃の上昇や旅行者の選択肢の幅を狭くするとして、合併阻止の訴訟を提起している。両社は昨年7月、ジェットブルーがスピリットを38億ドルで買収することで合意しており、合併新会社は全米5位の大手航空会社となる見通し。ジェットブルーはこの訴訟について、5日の声明文で、「スピリットとの合併に関連して、今回のノースイースト・アライアンスが終了することにより、大手航空会社との提携に関する司法省の(独禁法上の)懸念は完全に意味を失うことになる」とし、司法省に対し、スピリットとの合併を承認するよう求めている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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