<発掘!日経平均3万円時代の有力小型株>スポーツベッティング解禁が千載一遇の商機に―グラッドC

株式

2023/9/26 11:30

 スポーツを対象に賭けを行う「スポーツベッティング」は、世界的に大きな市場を持つ。日本でも数年内の解禁へ向けた議論が繰り広げられる中、この分野で飛躍が期待される企業の1つがグラッドキューブ(グラッドC)<9561.T>だ。AI(人工知能)による予測サービスを展開する同社は、スポーツに特化したデータセンターの設立プロジェクトも始動する。

<ワークハウスAI事業買収も寄与>

 世界のスポーツベッティング市場を正確に把握することは困難だが、少なくとも数十兆円規模の巨大さと考えらえる。現状では公営競技などに限られる日本でも、そのポテンシャルを7兆円とする試算がある。

 日本のプロ野球やサッカー、大相撲の勝敗やスコアは、既に海外のブックメーカー(賭け屋)が賭けの対象にしている。国内でも合法化へ向けた動きが進んでおり、参入を狙うプレーヤーは少なくない。

 そうした中、ベッティング市場の本格化を視野に、スポーツ特化型のデータセンターの設立を目指すのがグラッドCだ。直近発表した、AI開発企業のワークハウス社の事業の一部の買収も、こうした取り組みに寄与する。

<特化型データセンターでシェア3分の1狙う>

 グラッドCの構想するスポーツデータセンターは、クラウド上に蓄積したデータを外部に提供するサービス。画像解析を含めたAIを駆使し、試合情報などを自動的に取り込むことで人件費を抑え、手ごろな販売価格を設定する構えだ。試合進行に沿ってオッズが変動する「ライブベッティング」のニーズにも対応していく。

 グラッドCは今後2年程度でデータセンターの構築を進め、国内外でサービスを開始する見通し。専門人材も新たに採用する方向だ。国内で将来的にスポーツベッティングが解禁された場合、初年度にシェア3分の1の獲得を狙う。また、スポーツチーム向けにも、選手育成用などのデータ販売をもくろむ。

 株式市場ではいずれ、スポーツベッティングが大きな物色テーマとして脚光を浴びる可能性がある。グラッドCは、既存事業の予測サービス「SPAIA(スパイア)」についても積極化を図り、主力の競馬から競艇や競輪などにも範囲を広げる。データセンターとの両輪で、関連銘柄の最右翼に躍り出そうだ。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ