明日の日本株の読み筋=米長期金利にらみ神経質な展開か

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株式

2023/10/3 16:30

 あす4日の東京株式市場は、米長期金利をにらみ神経質な展開か。3日の日経平均株価は大幅に4営業日続落し、3万1237円(前日比521円安)で引けた。米金融引き締めの長期化観測から、2日の米債券市場で長期金利が一時4.70%(前週末比0.13%高)と07年10月以来の水準に上昇し、警戒された。先物主導で売られ、下げ幅が600円を超える場面もあった。米長期金利の水準次第では、一段と調整が進む可能性もあり、その動向には注視する必要がある。

 チャート上では、心理的なフシ目となる3万1500円を下回るとともに、目先の下値メドとして意識された8月18日安値(終値で3万1450円、取引時間中で3万1275円)を割り込んだ。下向き傾向にある25日・75日の各移動平均線はデッドクロス目前であり、テクニカル悪化の流れにある点も気掛かりだ。

 市場では、「当面、リスクオフの動きは続くとみられ、下値を探る可能性がある」(準大手証券)、「ドルベースでの日本株のパフォーマンスの悪さもあって、海外投資家は売りスタンスにあり、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会、10月31-11月1日)まで下降トレンドが続く可能性がある」(銀行系証券)などの声が聞かれた。

提供:ウエルスアドバイザー社

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