明日の日本株の読み筋=軟調な展開か

株式

2023/11/30 16:30

 12月1日の東京株式市場は、軟調な展開となりそうだ。日経平均株価は下値では、配当再投資による買い期待が支えとなる一方、上値では利益確定売りに押され、直近2週間は3万3500円を挟んで上下300円程度のもみ合いが続いている。上下どちらかへ相場を動かす材料に乏しいが、あすは週末要因から手じまい売りが優勢となりそうで、下限の水準に向かうことも想定される。また、FRB(米連邦準備制度理事会)による米利上げ停止を織り込む格好で、円がドルに対して強含んでおり、輸出関連銘柄を中心に警戒の動きが続くとみられる。市場では「値幅調整に代わる日柄調整が続いているが、長ければ12月限SQ(特別清算指数)値を算出する8日頃まで続く可能性もある」(中堅証券)との声も聞かれた。

 30日の日経平均株価は、前日比165円67銭高の3万3486円89銭と4日ぶりに反発し、同日の高値で取引を終了した。東京証券取引所が引け後に発表した、11月第4週(20-24日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は10億円の売り越しで、5週ぶりに売り越しとなった。個人投資家は894億円の売り越しで、4週連続で売り越しだった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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