<一撃!裏銘柄>業績好調、再編の思惑も―パリミキHD

株式

2023/12/21 12:59

 業績好調のパリミキホールディングス<7455.T>は、割安な低位株としてマークの対象になる。

 同社の今3月期上期は、連結営業利益が15億7800万円(前年同期比3.8倍)に急拡大した。夏場のサングラス人気や、インバウンド(訪日外国人観光客)需要の回復による免税売上が寄与した。団塊ジュニア世代に向けては、累進レンズ(遠近)の提案も順調に推移している。

 補聴器でも勝算がある。高齢化で市場が拡大する中、同社は専門知識を持つスタッフによる販売で信頼を高めている。また、メガネのユーザーに対しては、メガネの邪魔にならない構造の「耳あな型補聴器」を拡販している。上期の補聴器の売上高は前年同期比10%増となった。定額の貸し出しサービスも強化している。

 メガネ業界をめぐっては、投資ファンドが「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングス<9263.T>をTOB(株式公開買い付け)するなど、再編の動きが起きている。パリミキHDのPBR(株価純資産倍率)は約0.8倍で、ビジョナリHの公開買い付け発表直前の約1.3倍と比べて低く、企業価値の観点からも思惑を誘いやすい。

 株価は10月に直近のボトム317円を形成し、その後は上昇トレンドに乗って537円の年初来高値(12月7日)を付けた。軟地合いの中での一服を挟み、上げの第2波に移行しつつある。

提供:ウエルスアドバイザー社

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