<一撃!裏銘柄>投資拡大で狙い目、業績は下期急反転も―アジア投資
2024/2/1 11:31
ベンチャーキャピタルの日本アジア投資<8518.T>をマークする。
同社は今3月期上期の連結営業損益(ファンド連結基準)は2.4億円の赤字(前年同期は4.9億円の赤字)で、従来連結基準では5.4億円の赤字(同6.0億円の赤字)に落ち込んだ。ただ、従来基準による通期の営業損益の見込み値は2.0億円の黒字を変更していない。上期に実施できなかった株式の売却を下期に見込んでいるほか、投資額の大きな国内未上場株とプロジェクトの売却実現にも注力するため、業績は急反転する可能性を秘めている。
物流領域が有望だ。投資先のKICホールディングス(東京都千代田区)は、東京都あきる野市で好立地・低環境負荷型の物流施設「KICあきる野ディストリビューションセンター」を竣工(しゅんこう)した。同施設は、東京都心、西東京、埼玉西部、神奈川を網羅する好立地にあり、同じく投資先のスマートソーラー(千葉県木更津市)が開発した複合型電力供給システム「HES」の導入を予定している。
HESは、太陽光のクリーンエネルギーで使用電力の一部を賄いCO2(二酸化炭素)排出量を低減するほか、停電時に自立した非常用電源として機能し、テナントの事業継続に寄与する。物流業界では配送の効率化が課題となっており、好立地で競争力を備える同施設の需要拡大期待は大きい。
ファンドの運用残高は146億6400万円(2023年9月時点)となり、前期末の158億5000万円から減少した。それでも、同社とあおぞら銀行<8304.T>の合弁会社AJキャピタルが運用する事業承継支援の第2号ファンドは、23年10月にファンド総額51億100万円で組成を完了した。
株価は足元でやや激しい値動きを続けながらも、下値を順調に切り上げている。長期的には220-300円どころのレンジで推移しており、上限を突破すれば2019年10月や21年8月に付けた380円前後の高値水準も視野に入ってくる。2月14日に第3四半期(昨年10-12月)決算を発表する。
提供:ウエルスアドバイザー社
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