<米国株情報>日本製鉄によるUSスチール買収、バイデン米大統領も反対と全米鉄鋼労組

株式

2024/2/5 10:05

 日本製鉄<5401.T>による鉄鋼大手ユナイテッド・ステイツ・スチール(USスチール)<X>の買収について、全米鉄鋼労組(USW)のデービッド・マッコール会長は2日、バイデン米大統領も買収反対を支持していると明らかにした

 USWは、米国内の鉄鋼生産は国家安全保障にとって不可欠として海外企業によるUSスチールの買収に反対しており、声明文において、「バイデン大統領が(USWを)支援するという確約を得た」としている。

 日本製鉄による計画は、米議員の中でも反対意見が出ており、USスチールが本社を構えるペンシルベニア州選出のジョン・フェッターマン上院議員(民主党)は声明文で、「鉄鋼生産は安全保障に関わるものであり、国家安全保障と鉄鋼産業に関わるコミュニティー(労組など)の経済安全保障(雇用)の両面を意味する」と指摘している。

 一方、市場では、これまで日本企業による買収が米経済や雇用に大きな損害を与えたことはないとして、買収に好意的な意見もみられる。米経済通信社ブルームバーグは4日付電子版で、フロリダで開かれた北米最大規模の鉄鋼会議において、鉄鋼商社や自動車会社は日本企業による買収を歓迎していると伝えており、「鉄鋼業界はワシントンの政治家たちが(日本製鉄とUSスチールの)買収合意に疑念を持っているのが不思議だと感じている」と報じた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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