<米国株情報>イーライリリーは反落、アルツハイマー病治療薬の発売に遅れと

株式

2024/3/11 10:08

 医薬品大手イーライリリー・アンド・カンパニー<LLY>は8日、前日比2.31%安の762.14ドルと反落し、その後の時間外取引でも日中終値比1.37%安の751.68ドルと下げ幅を拡大した。アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」の発売が当初予定の1-3月期から遅れる見通しを明らかにした。

 FDA(米食品医薬品局)が治験結果を綿密にわたって議論するとして外部の専門家を集めた諮問委員会の開催を要請したためで、イーライリリーでは同委員会の開催は想定外だったとしている。もともと同薬は23年中に承認される見通しだった。

 イーライリリーの「ドナネマブ」は、アルツハイマー病を進行させるタンパク質の一種であるアミロイドβの蓄積を防ぐもので、23年に承認されたバイオジェン・アイデック<BIIB>と日本の同業大手エーザイ<4523.T>が共同開発した「レカネマブ」と同じ仕組みだが、レカネマブがアミロイドβの原材料を除去するのに対し、ドナネマブはアミロイドβそのものを除去する。

 ただ、治験中は脳の腫れや出血などの症状が確認されたほか全死亡した人がいることも報告されている。

 市場では、諮問委員会が開催されても同薬の承認の確率や、将来的な売上見通しは変わらないとの見方がある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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