ヒトコムHDが24年8月期業績予想を下方修正、「価格転嫁に遅れも、業績は第3四半期以降改善」と

株式

2024/4/15 15:48

 販売、サービス、営業分野の特化型アウトソーシング事業を展開するヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>が15日引け後、24年8月期連結業績予想の下方修正を発表、売上高を従来計画の619億6300万円から588億1000万円(前期比8.1%減)、経常利益を同44億円から24億3000万円(同43.5%減)に下方修正した。、インバウンドセクターの収益性改善が当初計画より遅れているほか、業績拡大を見込んでいたデジタル営業支援セクターの業績が当初計画を下回った。「コスト上昇分の価格転嫁に時間を要しているが、第3四半期以降の粗利率は改善に向かう見通しで、業績の底打ちは見えてきている」(同社IR担当)という。

 同時に発表した24年8月期第2四半期累計(23年9-24年2月)の連結決算は、売上高298億1000万円(前年同期比10.9%減)、経常利益は12億6100万円(同54.4%減)だった。前年同期にコロナ対策関連業務の特需が含まれており、その影響を除いた前年同期比は、売上高が10.5%増、経常利益は同29.6%減となり、実質的には増収減益となった。前期末にM&A(企業の合併と買収)でグループ入りしたFMGを中心とした空港関連ビジネスが売上高をけん引、インバウンド関連の売上高は前年同期比で約2.7倍と大きく成長。また、コロナ明けで需要が回復してきたツーリズム・スポーツも好調に推移した。加えてキャラクターライセンスやインフルエンサーとのコラボ商材の企画から卸売を行うホールセールについても、前期からの好調さを維持しており第3四半期以降も期待出来そうだ。

 なお、24年8月期の1株配当予想は、前期から4.0円増配の35.0円を維持、持株会社体制移行前を含めると13期連続の増配となる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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