<新興国eye>前週のインド株、中東紛争悪化懸念や米早期利下げ観測後退を受け続落=BRICs市況

新興国

2024/4/22 8:58

 前週(15-19日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の19日終値は前日比0.83%高の7万3088.31、週間ベースでは12日終値比1.56%安と、続落した。

 週明け15日は指数が下落、16日も続落した。17日は「ムハンマド生誕祭」の祝日のため、休場。18日は4営業日続落となった。

 週前半は、イスラエルとイランの戦火拡大懸念でリスク選好投資が避けられ、アジア市場が下落、インド市場でも売りが優勢となった。その後は、引き続き、中東紛争の悪化懸念が重石となった。また、米3月小売売上統計が強い内容となり、米国の早期利下げ観測が後退したため、金利に敏感なITセクターが売られた。

 週後半は、休み明け後、取引が再開され、買いが先行したが、日中、売り圧力が強まった。ただ、個別銘柄ではデジタルエンジニアリング大手マステクが英国防省から12億ポンドのデジタル情報システム関連の受注に成功、20%急騰している。

 今週(22-26日)のインド市場は中東紛争やウクライナ戦争、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内のインフレ動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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