<米国株情報>フット・ロッカーは急反発、既存店売上高の下げ止まるや利益改善を好感

株式

2024/5/31 10:06

 スポーツシューズ・衣料小売り大手フット・ロッカー<FL>が30日、前日比で一時30%超高の29.72ドルと急反発し、3月6日以来の高値を付けた。終値は同14.96%高の25.89ドル。同日寄り付き前に発表した25年1月期第1四半期(24年2-4月)の決算や第2四半期(24年5-7月)の見通しが市場予想を上回ったことが好感された。

 第1四半期は売上高が前年同期比2.8%減の18億7400万ドル、純利益が同78%減の800万ドル、一時的費用を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は同69%減の0.22ドルと大幅な減収減益となり、売上高は市場予想をやや下回ったものの、同EPSは市場予想の0.1ドル台を大幅に上回った。

 大幅な減益は訴訟関連費用700万ドルや、店舗の統廃合などが主な要因。売上高は既存店ベースでみると同1.8%減と、市場予想2%超の減よりも悪化しなかったため、売上ばん回策が効果を示し始めたとの見方もあった。

 25年1月期の通期見通しについては従来予想を据え置いており、売上高を前期比1%減-1%増、既存店ベースでは同1%増-3%増、調整後EPSを1.5-1.7ドルとし、既存店売上高およびEPSは市場予想を上回った。

 メアリー・ディロンCEO(最高経営責任者)は、「新学期シーズンが近づく中で、新商品を揃えており、好位置につけている」と述べている。同CEOは平均販売価格が上昇していることを明らかにし、「消費者は適切な商品に対しては正規価格を支払う意思があることが証明された」と分析。「不採算店舗の閉鎖などでメーカーが厳選して納品するようになり、消費者はブランド店に行く代わりに当社を選ぶようになる」と指摘している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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