<新興国eye>トルコ6月消費者信頼感指数、78.3に低下―6カ月ぶり低水準

新興国

2024/6/27 9:03

 トルコ統計局がこのほど発表した6月の消費者信頼感指数(季節調整後)は前月比2.7%低下の78.3と、前月(4月)の80.5(前月比0.1%上昇)を下回った。4カ月ぶりに低下、23年12月(77.4)以来、6カ月ぶりの低水準で、1年前の85.1も8.0%下回っている。

 消費者信頼感指数は23年5月に91.1と、18年7月(92.1)以来4年10カ月ぶりの高水準に達し、直近ピークとなって以降、同8月(68.0)まで3カ月連続で低下したが、同9月(71.5)以降、回復傾向となり、24年5月までは80近くで推移していた。

 サブ指数のうち、向こう12カ月の経済の先行きを占う景気期待指数は前月比2.8%低下の76.1と、前月の78.3(前月比0.2%上昇)を下回り、4カ月ぶりに低下。3月(74.9)以来の低水準となった。

 また、1年前と比べた現在の家計収入の状況を示す現況指数も同2.2%低下の63.8と、前月の65.3(同0.4%上昇)を下回り、低下に転じた。23年12月(63.3)以来、6カ月ぶりの低水準。

 向こう12カ月の家計収入の先行きを占う家計指数も同0.01%低下の79.2と、前月の82.8(同0.01%低下)を下回り、2カ月連続で低下、3月(78.9)以来の低水準となっている。

 向こう12カ月の失業者数の先行きを占う雇用期待指数は同2.5%低下の73.7と、前月の75.6(同0.8%上昇)を下回り、23年12月(73.1)以来の低水準。同指数の上昇は雇用増、反対に低下は雇用減を示す。

 ただ、向こう12カ月のインフレの先行き(減速期待)を占うインフレ指数は同2.1%上昇の62.0と、前月の60.7(同7.9%上昇)を上回り、3カ月連続で上昇した。23年7月(63.7)以来の高水準。同指数の上昇はインフレ低下を意味する。

 向こう12カ月の耐久財を購入すべきかどうか判断する耐久財購入判断指数は同1.6%低下の94.0と、前月の同0.3%低下の95.6を下回り、5カ月連続で低下、23年11月(92.6)以来、7カ月ぶりの低水準となった。

 同指数はゼロから200までで算出され、判断の分かれ目は100で、100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。

<関連銘柄>

上場MSエマ<1681.T>

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