<米国株情報>アップル、EUで競合に決済技術開放へ

株式

2024/7/12 10:13

 EU(欧州連合)の行政執行機関である欧州委員会は11日、アップル<AAPL>のモバイル電子決済システム「アップルペイ」のタップ・アンド・ゴー技術を、デベロッパー(開発企業)やパブリッシャー(販売元)などの競合他社に10年間、無料で開放することで合意したと発表した。

 欧州委は20年6月、アップルのアプリ配信プラットホーム「アップストア」とアップルペイに関する商行為がEU競争法に規定された公正取引に違反する疑いがあるとして、正式に調査を開始していた。22年には「iPhone」ユーザーにとってNFCを使った決済手段がアップルペイに限定されるため、競争を制限する行為に当たると指摘。これを受け、アップルは24年1月に競合他社への技術の開放を提案、欧州委もこの提案を過去数カ月間、市場でテストしていた。

 今回の合意により、アップルは制裁金を回避したことになる。また、合意内容は欧州の居住者となっているユーザーが対象となり、欧州のiPhoneユーザーは他社の代替モバイルウォレットを使って、タップ・アンド・ゴーやダブルクリックなどにより代金決済を行うことが可能になる。これは10年間有効で、アップルが合意に違反した場合、年間売上高の最大10%の罰金が科せられる可能性がある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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