Vテク、青天井の様相―「4万円目標」浮上で大幅高
2018/2/28 17:30
ブイ・テクノロジー(=Vテク、7717)が青天井の動きとなってきた。前日比10.7%高の2万8750円まで上昇し、実質的な最高値を連日で更新。一部で4万円のターゲットが打ち出された。
ディスプレーの製造・検査装置を手掛け、有機EL関連株としても知られるVテク。中国勢の大型投資に支えられ、高シェアのカラーフィルター用露光装置などの受注が急拡大した。相場は2016年央に一変して以降、騰勢を強めたまま。同年5月を起点に、これまで7倍近くに値上がりしている。
この日話題となったのは、前日(2月27日)付の東海東京調査センターのリポート。Vテクについて、液晶や有機ELパネル製造装置の成長が続くとの見方を基に目標株価を従来の2万5000円から4万円に引き上げた。同日終値の実に約1.5倍だ。
パネル製造装置の成長続く
同調査センターはVテクの連結営業利益を今3月期124億円(前期比2.3倍、会社計画は120億円)、来期180億円と予想し、20年3月期には200億円に達するとみている。有機ELでは、次世代パネル向けに「縦型蒸着」と呼ばれる方式の製造装置の受注に注目している。
Vテクの株価は、直近のおよそ2週間だけをみても5割近くも上昇している。このため目先は利益確定売りの圧力が強まりそうだ。一方、相場は未踏の領域で上値を追っているため、累積的なしこり玉が上値を押さえるリスクもない。この先、高水準の目標株価に追随する動きが出るかという点にも注目だ。
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