<相場の読み筋>9月18日

2018/9/18 7:38

 17日の米国株式は、NYダウが前週末比92.55ドル安の2万6062.12ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同114.252ポイント安の7895.792ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億3220万株、ナスダック市場が22億3404万株だった。15日の米ウオール・ストリート・ジャーナル紙の電子版は、トランプ米大統領が更なる対中国の貿易制裁措置を17日か18日に表明すると報道。クドローNEC(米国家経済会議)委員長が17日の講演で、追加の貿易制裁措置の発表が近いことを明らかにしたこともあり、中国関連銘柄を中心に売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、時価総額の大きいアップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどが下落した。

 18日の東京株式は、弱含みの展開か。17日の米国株式は、NYダウ、ナスダックともに下落し、中国上海総合指数も下げて、16年1月の安値を割り込んでいる。日本時間の18日午前7時半すぎ、米トランプ政権は、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)に対し第3弾の制裁関税を24日に発動すると発表したことが伝わった。米中の貿易摩擦の激化を警戒し、利益確定売りが先行するとみられる。日経平均株価が2万3000円台を維持できるか否かがポイントになりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の後半(前週末14日終値111円82-84銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同131円04-08銭)とやや円高に振れている。17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>などが、前週末14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比45円高の2万3015円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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