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コマツ、ファナック急伸―調整幅大きい銘柄にアク抜け感

2018/10/30 17:30

日経平均、一時４１８円高

　日経平均株価が一時前日比４１８円高となり、調整後の反発色を強めた３０日の東京株式市場では、主力株の一角を買い戻す動きが目立った。特に、前日に決算を開示し、年初来高値からの下落幅が大きい企業の株価は、業績の内容にかかわらず上昇する傾向が出た。３１日の発表ピークへ向けて短期戦略の参考にしたい。

　３０日は、前日に今３月期の連結営業利益の計画を３３９０億円から３８１０億円（前期比４２％増）に上方修正したコマツ（６３０１）が、一時６．６％値上がりした。一方、今３月期の収益見通しを減額したファナック（６９５４）も、５％超上げる場面があった。

　業績的には明暗が分かれた両社だが、株価の反応は一方向となった。共通するのは、ともに大幅調整を経ている点だ。年初来高値からの下落率は前日時点で、コマツが４１％、ファナックが４６％となっていた。

　折からの全体相場の下げには、海外勢の日本株売りが影響してきた。コマツやファナックの株価の動きは、先行して資金逃避が進んだ銘柄が決算の発表をきっかけにいったんアク抜けすることを示唆している。この日は、やはり前日に業績予想を引き下げたＴＯＴＯ（５３３２）や三菱電機（６５０３）も買われた。

ＺＯＺＯ、郵船など自律反発期待

　３１日は東証１部の３月期決算企業が、一斉に上期業績を発表する。年初来高値からの下落率が大きいＺＯＺＯ（３０９２）やＬＩＸＩＬグループ（５９３８）、日本郵船（９１０１）、コーセー（４９２２）などは自律反発が期待される。

※表参照、右の画像クリックで拡大

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