<相場の読み筋>12月3日

2018/12/3 7:36

 前週末11月30日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比199.62ドル高の2万5538.46ドル、ナスダック総合指数が同57.455ポイント高の7330.537ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が15億2275万株、ナスダック市場が23億5658万株だった。12月1日の米中首脳会談おける貿易協議前に、交渉が進展するとの期待感から買いが優勢となった。また、28日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演以降、追加利上げ観測が後退。米10年物国債の金利が低下(価格は上昇)したことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやインテル、コカ・コーラなどが値上がり率の上位に入っている。

 12月3日の東京株式は続伸後、上値を試す場面もありそう。注目された米中首脳会談で、米国が中国に対する追加関税の発動を90日間猶予することで合意。当面は、両国の対立激化が回避されることから、先行き不透明感が後退して買いが先行するとみられる。日経平均株価は11月8日の2万2583円が意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(前週末11月30日終値113円46-48銭)とやや円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円13-15銭)と円高に傾いている。11月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比70円高の2万2420円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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