<相場の読み筋>1月4日

2019/1/4 7:31

 1月3日の米国株式は、NYダウが前日比660.02ドル安の2万2686.22ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同202.434ポイント安の6463.504ポイントと6日ぶりに反落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億5800万株、ナスダック市場が25億1929万株だった。2日の通常取引終了後、18年10-12月期の業績予想を下方修正したアップルが急落。同社は、中国での景気後退の影響を受け販売が不振だったことを挙げており、世界的な景気への警戒感が高まり、リスク回避の売りが優勢となった。NYダウ採用30銘柄のうち29銘柄が下落。アップルのほか、インテルやユナイテッド・テクノロジーズなどが値下がり率の上位に入った一方、ベライゾン・コミュニケーションズは上昇した。

 1月4日大発会の東京株式は売り先行後、落ち着きどころを探る展開となりそう。現地3日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12月28日の大阪取引所終値比630円安の1万9370円。朝方は、同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。米国株式が不安定な動きを続けるなか、5-6日が休日となることもあり、積極的な売買は期待しづらく、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台半ば(12月28日終値110円39-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の半ば(同126円44-48銭)と大幅に円高方向に振れている。円高の進行を嫌気した売りが優勢となりそう。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>などを中心に、12月28日の東京終値に比べ、ほぼ全面安だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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