<相場の読み筋>1月15日

2019/1/15 7:35

 14日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比86.11ドル安の2万3909.84ドル、ナスダック総合指数が同65.561ポイント安の6905.915ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億9224万株、ナスダック市場が20億9366万株だった。中国が14日に発表した18年12月の貿易統計で、ドル建ての輸出額が前年同月比4%減の2212億ドル(約24兆円)に留まり、2年2か月ぶりに前年同月を下回った。米中貿易摩擦による世界景気への影響が懸念され、売りが優勢だった。NYダウ採用銘柄では、メルクやアップル、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが値下がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は反落後、もみ合いとなりそう。現地14日の米国株式が続落した動きを受け、売りが先行しそうだ。手掛かり材料に乏しいなか、時間外取引での米株価指数先物や、中国・上海総合株価指数の動きに対し、神経質な展開となることも予想される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(前週末11日終値は108円33-34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同124円85-89銭)とやや円高方向にある。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、富士フイルム<4901.T>、ホンダ<7267.T>、任天堂<7974.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比225円安の2万95円だった。

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