日経平均は40円安と11日ぶり反落、FOMCを前にポジション調整売り=18日後場
18日後場の日経平均株価は前日比40円61銭安の2万1960円71銭と11営業日ぶりに反落。前場は、総じて前日終値近辺でもみ合い商状となった。17日の米国株高を支えに寄り付き直後に2万2027円86銭(前日比26円54銭高)まで強含んだが、きのう10連騰した反動で利益確定売りも出やすく、下げに転じる場面もあった。その後持ち直したが、前引けにかけて戻りは限定された。後場は、再度マイナス圏入りした。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を控え、ポジション調整売りに一時2万1942円03銭(同59円29銭安)まで軟化した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限られ、大引けにかけてやや弱含んだ。
東証1部の出来高は12億2105万株、売買代金は2兆2374億円。騰落銘柄数は値上がり602銘柄、値下がり1466銘柄、変わらず82銘柄。
市場からは「マーケットの見方は分かれ、一段高に動くか、いったん調整に入るかは微妙だ。FOMCの結果やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見に市場がどう反応するかだが、相場が高い水準にあるだけに想定通りの内容なら材料出尽くしで下がりやすいだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も売られた。
半面、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が堅調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、リクルートH<6098.T>、カカクコム<2371.T>などのサービス株も買われた。花王<4452.T>、住友化<4005.T>などの化学株や、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も高い。
個別では、大豊工業<6470.T>、KLab<3656.T>、シーイーシー<9692.T>、ブレインP<3655.T>、enish<3667.T>などの下げが目立った。半面、クワザワ<8104.T>がストップ高となり、ソフトブレーン<4779.T>、ファイバーG<9450.T>、LIFULL<2120.T>、アトラエ<6194.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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