日経平均は97円高と続伸、買い戻し続き配当権利取りの動きも=20日前場

 20日前場の日経平均株価は前日比97円97銭高の2万2142円42銭と続伸。19日の米国株式は高安まちまちながら、買い戻しの流れが続くとともに、9月末の配当権利取りの動きも支えとなり、一時2万2204円75銭(前日比160円30銭高)まで上昇した。一巡後は、3連休を控えていることもあり、利益確定売りに伸び悩んだが、前引けにかけては2万2100円台前半で底堅く推移した。

 東証1部の出来高は5億1981万株、売買代金は9453億円。騰落銘柄数は値上がり1171銘柄、値下がり863銘柄、変わらず111銘柄。

 市場からは「海外勢の買い戻しが続いているが、日本株のウエート引き上げで中・長期的な資金も流入しているもようだ。売り物をこなしながら、まだ上値余地はあるとみている。世界経済の減速が警戒されるが、それも底打ち・反転の見方に傾き、世界の景気敏感株として日本株を評価する動きが期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が上昇。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も買われた。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株や、DOWA<5714.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も堅調。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株も高い。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。日本製鉄<5401.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も売られ、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、コロプラ<3668.T>がストップ高となり、ウィルG<6089.T>、KLab<3656.T>、ホクシン<7897.T>、エスプール<2471.T>などの上げも目立った。半面、ヤマトHD<9064.T>、すてきN<8089.T>、アジア投資<8518.T>、ソフトブレーン<4779.T>、日金銭<6418.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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