<話題>サイレント期間中は日銀短観を参考に
2019/10/4 17:24
今週(9月30日-10月4日)は、1日の寄り前に日銀が9月調査(回答期間は8月27日-9月30日)の短観(全国企業短期経済観測調査)を発表。大企業製造業における、景況感が良いと答えた企業の割合から悪いと答えた企業の割合を引いたDI(業況判断指数)は5。前回6月調査時の「最近」の7、「先行き(3カ月後)」の7に比べそれぞれ2ポイント悪化した。
そして、「先行き」の12月は2で、さらに3ポイント悪化の見通し。19年度下期の為替レートの前提は1ドル=109円34銭から1ドル=108円50銭に修正され、業種別では「生産用機械」が「最近」の11から3へ、「業務用機械」が16から8へ、「鉄鋼」が7からゼロへ、「自動車」が2からマイナス5へと悪化を見込んでいる。一方、改善を見込むのは、マイナス18からゼロの「石油・石炭製品」、マイナス18からマイナス3の「非鉄金属」、ゼロから4の「紙・パルプ」など。
もちろん、それぞれ必ずしも当たる訳ではなく、業種によって見込みが保守的だったり強気だったりもする。ただ、9月末に決算期を迎えた企業はそのほとんどがサイレント期間の真っ最中であり、そういう意味でも銘柄選別時の参考資料として価値は高い。
提供:モーニングスター社
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