<米国株情報>サウスウエスト航空の操縦士労組、「737MAX」めぐりボーイングを提訴

株式

2019/10/9 10:28

 航空大手サウスウエスト航空<LUV>の労働組合であるパイロット協会(SWAPA)は7日、航空・宇宙大手ボーイング<BA>に対し、損害賠償訴訟を起こしたことを明らかにした。ボーイングの「737MAX」の使用停止が約7カ月間にも及んでいることから操縦士としての仕事が減り、これまでに1億ドル(約107億円)超の損失を被ったと主張している。現在、SWAPAに加入している操縦士は9700人超。

 サウスウエスト航空が保有する737MAXは34機で、アメリカン航空の24機、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス<UAL>の14機を上回って米国の航空会社の中では最大。

 2度の墜落事故を起こした737MAXはボーイングが飛行制御システムに関連したソフトウエアの不具合を修正する作業に入っているが、現時点で完了のめどは立っていない。アメリカン航空やユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは737MAXの使用停止期間を12月まで、サウスウエスト航空では20年1月まで延長している。

 サウスウエスト航空は737MAXの使用停止により、上期(1-6月)だけで2億2500万ドルの損失を受けたとしている。これは同社の従業員(約5万9000人)の1人当たり損失額が3813ドルとなる計算だ。また、年末までに3万便超が欠航し、旅客サービスも8%減少する見通し。同社では収益改善のため利益が見込める路線に機材を集中させる方針で、二ュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港での運航を停止する計画。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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