日経平均は130円安、香港紙は米中貿易協議で進展なしと報じリスク回避姿勢が強まる=10日寄り付き

 10日午前9時27分すぎの日経平均株価は、前日比130円安の2万1325円前後で推移する。午前9時26分には、同131円00銭安の2万1325円38銭を付けている。香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は10日、米中貿易協議について2日間の次官級協議では、主要問題に進展がみられなかったと報じた。同協議への先行き不透明感が台頭、再びリスク回避姿勢が強まり、売りが優勢となっている。現地9日の米国株式でNYダウ、ナスダック総合指数ともに3日ぶりに反発し、シカゴ日経平均先物の清算値は、9日の大阪取引所終値比130円高の2万1570円だった。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。東レ<3402.T>、ワコールHD<3591.T>などの繊維株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も下げている。

 個別では、ランド<8918.T>、トレファク<3093.T>、コジマ<7513.T>、IBJ<6071.T>、カカクコム<2371.T>などが下落。半面、ミサワ<3169.T>、イオンファン<4343.T>、イオン<8267.T>、安永<7271.T>、イオンディラ<9787.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時27分時点で、1ドル=107円台の前半(9日終値は1ドル=107円21-22銭)、1ユーロ=117円台の後半(同117円70-74銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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