東ソーが4日続伸、三菱UFJモルガン証は「ニュートラル」継続、目標株価は1380円に引き上げ

株式

2019/10/16 16:35

 東ソー<4042.T>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では15日付で、レーティング「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は1310円から1380円に引き上げている。

 同証券では利益予想を下方修正するものの、目標株価算出の根拠とする化学セクター52社平均PERの上昇により、目標株価を1380円に引き上げるとしている。

 「ニュートラル」継続の背景としては、MDI(ウレタン原料)、キュメン(フェノール原料)の採算悪化により業績モメンタムが鈍化しており、強い業績回復が期待し難いが、その点を株価が概ね織り込んでいると考えることを挙げている。MDIは、中国・万華化学やDow Inc.などの増設影響により需給バランスが崩れているほか、足元では米中貿易戦争の影響もあり、需要側が在庫積み増しに積極的ではないと指摘。また、キュメンについては、販売面で、アジア石化市況と連動する価格フォーミュラを採用しており、19年年初以降に採算が急速に悪化しているとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、20年3月期841億円(前期比20.5%減、従来940億円、会社側計画は950億円)、21年3月期853億円(従来1007億円)、22年3月期881億円(同1028億円)と試算している。

 16日の終値は前日比4円高の1494円。

提供:モーニングスター社

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