日経平均は51円高と続伸、連日で年初来高値を更新、下げ転換後に持ち直す=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比51円83銭高の2万3303円82銭と続伸し、連日で年初来高値を更新した。朝方は、買いが先行した。5日のNYダウ、ナスダック総合指数がともに連日で最高値を更新し、円安・ドル高も支えとなり、前場の早い段階で2万3352円56銭(前日比100円57銭高)まで上昇した。一巡後は、短期的な過熱感もあって利益確定売りに下げに転じる場面もあったが、その後は持ち直し、大引けにかけて2万3300円近辺で推移した。

 東証1部の出来高は13億8852万株、売買代金は2兆4823億円。騰落銘柄数は値上がり1009銘柄、値下がり1039銘柄、変わらず106銘柄。

 市場からは「日経平均は割としっかりしているが、全体像を示すTOPIX(東証株価指数)はさえず、総じて上値が重い。米中貿易協議の進展は相当織り込んでおり、さらなる支援材料がないと買い進む流れになりにくいのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も買われた。三井金<5706.T>、UACJ<5741.T>などの非鉄金属株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も高い。

 半面、アサヒ<2502.T>、味の素<2802.T>などの食料品株が下落。NTT<9432.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、HOYA<7741.T>、ニプロ<8086.T>などの精密株も軟調。

 個別では、シグマクシス<6088.T>、シャープ<6753.T>、山一電機<6941.T>、ニチコン<6996.T>、SMN<6185.T>などの上げが目立った。半面、ヘリオスH<6927.T>がストップ安となり、日本ライフL<7575.T>、あすか薬<4514.T>、日本光電<6849.T>、ハウスドゥ<3457.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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