日経平均は113円高と続伸、買い一巡後に伸び悩む場面も引けにかけ締まる=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前週末比113円44銭高の2万3416円76銭と続伸。朝方は、買い物がちで始まった。前週末15日に米中貿易協議の進展を示唆する米高官発言が相次いで報じられ、米主要3株価指数がそろって最高値を更新し、支えとなった。ただ、年初来高値圏で利益確定売りが出やすく、直後に下げに転じた。しばらく前週末終値を挟んでもみ合ったが、その後は、円安・ドル高歩調や香港ハンセン指数の上昇もあって、前場終盤には2万3420円62銭(前週末比117円30銭高)まで値を上げた。一巡後は、いったん伸び悩んだが、買い気は根強く、大引けにかけて引き締まった。

 東証1部の出来高は12億2347万株、売買代金は1兆9051億円。騰落銘柄数は値上がり1090銘柄、値下がり973銘柄、変わらず90銘柄。

 市場からは「米中協議合意への期待は根強いが、まだ決着していない。上値では利益確定売りが出るが、売り崩すようなものではなく、逆に下げを待ち構えている買い手もおり、極端に強気にも弱気にもなれない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エーザイ<4523.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株が上昇。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も堅調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も買われた。

 半面、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、日本アクア<1429.T>が一時ストップ高となり、ファインD<3649.T>、パスコ<9232.T>、レオパレス<8848.T>、オープンハウス<3288.T>などの上げも目立った。半面、LIXIビバ<3564.T>、チャームケア<6062.T>、ネクシィーズ<4346.T>、三桜工<6584.T>、CARTAH<3688.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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