サイバーバズ:上値視界良好、ZHDとLINE統合で思惑人気

株式

2019/11/22 16:36

 ソーシャルメディアマーケティングのサイバー・バズ<7069.T>が上場来高値を更新してきた。LINE<3938.T>の公式アカウント運用支援も手掛けることから、Zホールディングス<4689.T>とLINEの経営統合に関連して思惑人気を集めて急上昇基調に入った。時流に乗るビジネスを展開するベンチャーで、上場来高値まで上昇したことで需給環境も大きく改善。真空地帯を駆け上がる展開が期待できそうだ。

 ブログやTwitter、facebook、instagramなどのソーシャルメディアを通じた広告、マーケティングを手掛けている。企業や商品、サービスの情報を社会的に影響力を持つインフルエンサーを介して拡散し、認知度や興味、関心を向上させることを目的としたマーケティングを展開するインフルエンサーサービスと、インターネット広告代理販売が両輪となっている。

 足元の業績はソーシャルメディア市場の拡大を追い風に急拡大している。19年9月期連結業績は売上高29億4400万円(前々期比20.3%増)、営業利益は4億3300万円(同85.6%増)となった。インフルエンサーサービスは収益力が高く、若年層を中心に効果的な広告宣伝を行えることから顧客からのニーズも高まっている。主力のInstagram市場の拡大、通販コスメ企業の増加、また取引単価も上昇している。

<利益成長率鈍化は一時的>

 20年9月期は売上高36億円(前期比22.2%増)、営業利益5億円(同15.3%増)を計画。人材採用、オフィス拡張などの費用があって利益成長率が一時的に鈍るが、ソーシャルメディア市場の拡大に大きな恩恵を受ける展開が続いている。

 株価は今年9月に上場。20日に上場直後に付けた高値を更新している。売り需要の乏しい真空地帯に入っており、ここから一段高への期待が高まっている。

 22日の終値は前日比25円安の4885円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ