<特集>実力派の中小型株マーク(4)=センコーGH―テクニカル好転の流れに需給妙味も

株式

2019/11/22 18:01

 センコーグループホールディングス<9069.T>に追撃買い妙味がある。株価は、8月13日の年初来安値802円を起点に出直り波動を描き、3月12日の年初来高値964円を意識させる位置取りにある。前週末15日に25日移動平均線が200日線を上回り、今週は13週線が26週線を超えるゴールデンクロスを実現しており、テクニカル好転の流れが続いている。

 さらに、需給妙味も見逃せない。15日申し込み現在の信用取引残高は、買い残1万株強に対し、売り残14万株強と完全は売り長状態。日証金ベースでは株不足が続き、逆日歩が点灯している。しかも、同日報告分の株券等貸借週末残高によると、借り手のカラ売りポジションにつながる貸付残高が有担保分で120万株超に上り、買い戻し思惑は膨らみつつある。

 20年3月期の連結業績予想は、営業収益が5600億円(前期比5.7%増)、営業利益が209億円(同6.5%増)と安定成長を示し、3期連続で営業最高利益を更新する見通しだ。拡販や料金改定、物流センターの開設効果に加え、海外グループ会社およびライフサポート事業会社の連結子会社化で収益を伸ばし、利益面では増収効果とともに生産性向上への取組みもプラス作用する。来21年3月期は増収増益基調の継続が観測されており、業績面でのフォローもある。

提供:モーニングスター社

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