日経平均は85円高と4日続伸、米主要3指数の連日高値更新で買い先行、円安も支え=27日前場
27日前場の日経平均株価は前日比85円27銭高の2万3458円59銭と4営業日続伸。朝方は、米中貿易交渉の進展期待が続き26日の米主要3株価指数が連日で最高値を更新した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、一時2万3507円82銭(前日比134円50銭高)まで上昇した。その後伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く、前引けにかけて、しっかりの展開となった。
東証1部の出来高は4億9913万株、売買代金は8500億円。騰落銘柄数は値上がり1308銘柄、値下がり715銘柄、変わらず130銘柄。
市場からは「弾みが付く材料がなく、買い進めない。日経平均はPER14倍で下限ではあるが、ニュートラル圏に入り、過度な割安感が薄れ、売りも出やすい。米中協議の合意待ちであり、当面は、米ブラックフライデー(今週金曜日)での売れ行きや中国11月製造業PMI(同土曜日発表)などの指標を1つ1つ確認しながらの展開になるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も高い。アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、AGC<5201.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株も買われた。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を上げた。
半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、菱地所<8802.T>などの不動産株もさえない。
個別では、ファルテック<7215.T>が一時ストップ高後に同値カイ気配となり、フィックスターズ<3687.T>、ブロードリーフ<3673.T>、日本通信<9424.T>、トーセ<4728.T>などの上げが目立った。半面、オープンハウス<3288.T>、木村化<6378.T>、シスメックス<6869.T>、クニミネ<5388.T>、TATERU<1435.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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