日経平均は159円高と3日ぶり反発、株価指数先物に買いで上げ幅拡大も伸び悩み=5日前場

 5日の日経平均株価は、前日比159円76銭高の2万3294円99銭と3日ぶりに反発して前場の取引を終了した。朝方は、直近2営業日で400円近い下げを演じていたことからの自律反発狙いや、米国株の反発を好感した買いなどが先行した。買い一巡後、株価指数先物にまとまった買いが入ったことをきっかけに、午前10時16分には、同228円21銭高の2万3363円44銭と高値を付ける場面もみられた。その後は、戻り待ちの売りに押される格好となり、伸び悩んだ。東証1部の出来高は5億6420万株、売買代金は9935億円。騰落銘柄数は値上がり1183銘柄、値下がり853銘柄、変わらず119銘柄だった。

 市場では、「週末に米11月の雇用統計の発表を控え、積極的な売買は限られ自律反発の域は出ていないが、個別銘柄の循環物色が続いており個人投資家の投資態度は良好のようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株が上昇。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も上げた。東証業種別指数は、24業種が上昇、9業種が下落している。

 個別では、神東塗<4615.T>、サインポスト<3996.T>、オルトプラス<3672.T>、デサント<8114.T>クロップス<9428.T>などが上昇。半面、鎌倉新書<6184.T>、Wスコープ<6619.T>、ガンホー<3765.T>、串カツ田中<3547.T>、日電波<6779.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ