日経平均は107円高と3日続伸、高寄り後に上げ幅縮小、その後持直す=9日前場

 9日前場の日経平均株価は前週末比107円19銭高の2万3461円59銭と3営業日続伸。朝方は、良好な米雇用情勢を背景に前週末の米国株式が上昇した流れを受け、買い先行に2万3544円31銭(前週末比189円91銭高)と高く寄り付いた。直後に、株価指数先物にまとまった売り物が出たのをきっかけに上げ幅を縮小し、一時2万3360円01銭(同5円61銭高)まで押し戻される場面もあった。その後は、前引けにかけて持ち直しの動きとなった。

 東証1部の出来高は5億3286万株、売買代金は8422億円。騰落銘柄数は値上がり1368銘柄、値下がり689銘柄、変わらず98銘柄。

 市場からは「好スタートを切ったが、適度な利食い売りも出ている。日経平均2万3500円絡みのところは、何度も跳ね返されており、厳しい水準だ。攻略するには、米中問題がすっきりするなど何らかのきっかけが欲しい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も買われた。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も高い。

 半面、テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が軟調。第一三共<4568.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株や、日水<1332.T>などの水産農林株も売られた。

 個別では、アイル<3854.T>がストップ高カイ気配となり、鳥貴族<3193.T>、木村化工機<6378.T>、オオバ<9765.T>、石川製<6208.T>などの上げが目立った。半面、ポールHD<3657.T>、サインポスト<3996.T>、日電波<6779.T>、オリバー<7959.T>、日駐<2353.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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