日経平均は18円安と小幅続落、下げ転換後は引けにかけ下げ渋る=11日後場
11日後場の日経平均株価は前日比18円33銭安の2万3391円86銭と小幅続落。朝方は、円弱含みを支えに買いが先行し、2万3438円43銭(前日比28円24銭高)まで強含む場面があった。一巡後は利益確定売りに押されて下げに転じ、一時2万3333円63銭(同76円56銭安)まで軟化した。その後は、中国株の切り返しもあって大引けにかけて徐々に下げ渋った。ただ、買い進む動きは鈍く、現地11日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を始めする重要イベントを控え、総じて様子見気分だった。
東証1部の出来高は11億5170万株、売買代金は1兆9215億円。騰落銘柄数は値上がり677銘柄、値下がり1379銘柄、変わらず101銘柄。
市場からは「イベントにらみで様子見姿勢が強い。特に対中制裁関税については見送り・延期とみられるが、(関税実施という)万が一があり、動けない。ただ、仮にネガティブな内容であったとしても短期的な下げにとどまるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、ファナック<6954.T>、日立<6501.T>、日電産<6594.T>、村田製<6981.T>などの電機株も売られた。三井倉HD<9302.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。
半面、関西電<9503.T>、大ガス<9532.T>などの電気ガス株が堅調。日水<1332.T>などの水産農林株も高く、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も買われた。
個別では、ベステラ<1433.T>、デジアーツ<2326.T>、ピジョン<7956.T>、福井コンH<9790.T>、木村化<6378.T>などの下げが目立った。半面、グッドコムA<3475.T>、スターティア<3393.T>、ラサ工<4022.T>、平河ヒューテ<5821.T>、ソリトン<3040.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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