日経平均は598円高と大幅続伸、今年最大の上げ幅で1年2カ月ぶりに2万4000円回復=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前日比598円29銭高の2万4023円10銭と大幅続伸。今年最大の上げ幅となり、18年10月3日以来約1年2カ月ぶりに2万4000円を回復した。

 朝方から買い優勢の展開となった。米メディアが現地12日に「トランプ米大統領が中国との第1段階での貿易合意を承認し、15日に発動を予定していた関税引き上げ策を見送る」と報じ、合意への期待が高まった。12日の米国株高や円安・ドル高進行も追い風となり、上げ幅を拡大し、後場終盤には2万4050円04銭(前日比625円23銭高)まで上伸した。12日投開票の英国総選挙で与党・保守党が単独過半数を獲得する見通しとなり、中国株の上昇も支えとなった。

 この日算出の日経平均先物・オプション12月限のSQ(特別清算指数)値は2万3895円88銭。東証1部の出来高は19億3574万株、売買代金は3兆4415億円。騰落銘柄数は値上がり1548銘柄、値下がり535銘柄、変わらず74銘柄。

 市場からは「米中合意期待が好感され、日経平均は2万4000円台に乗せてきたが、ここからは売り買いが交錯してもおかしくない水準だ。ただ、投資家心理は好転しており、強調子が続く可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、住友鉱<5713.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、ダイキン<6367.T>、日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も高い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も買われた。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株や、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>などの電機株も値を上げた。

 個別では、クニミネ<5388.T>、Wスコープ<6619.T>、三桜工<6584.T>、日鉄鉱<1515.T>、わかもと<4512.T>などの上げが目立った。半面、三井ハイ<6966.T>、クスリアオキ<3549.T>、オハラ<5218.T>、メガチップス<6875.T>、ミサワ<3169.T>などの下げが目立った。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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