日経平均は70円安と3日ぶり反落、一時上げ転換も買い続かず、米中合意は織り込み済み=16日後場
16日後場の日経平均株価は前週末比70円75銭安の2万3952円35銭と3営業日ぶりに反落。朝方は、利益確定売りが先行した。米中両国は13日に貿易交渉で第1段階の合意に達したと発表したが、前週末に合意期待が先行し日経平均が今年最大の上げ幅を記録していたこともあり、織り込み済みとの見方に傾き、寄り付き早々に2万3950円05銭(前週末73円05銭安)まで軟化した。その後、上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけては株価指数先物売りに再度軟化した。新規の手掛かり材料に乏しく、全般は様子見気分が強まった。
東証1部の出来高は11億3444万株、売買代金は1兆8617億円。騰落銘柄数は値上がり992銘柄、値下がり1047銘柄、変わらず118銘柄。
市場からは「米中合意を織り込み、新たな材料が出てこないと買い進めない。ただ、利益確定売りが出る一方、押し目買いも入っており、売り仕掛けは難しいところだ」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も安い。アステラス薬<4503.T>第一三共<4568.T>などの医薬品株や、TOTO<5332.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株も売られた。
半面、日水<1332.T>などの水産農林株が堅調。三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も高い。任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株や、エムスリー<2413.T>、セコム<9735.T>などのサービス株も買われた。
個別では、ネットワン<7518.T>、ファーストロジック<6037.T>、フリービット<3843.T>、ソースネクスト<4344.T>、西松屋チェーン<7545.T>などの下げが目立った。半面、ブラス<2424.T>がストップ高となり、サムコ<6387.T>、MSOL<7033.T>、DLE<3686.T>、正栄食<8079.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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