<相場の読み筋>1月6日

2020/1/6 7:32

 前週末1月3日の米国株式は、3日ぶりに反落。NYダウが前日比233.92ドル安の2万8634.88ドル、ナスダック総合指数は同71.419ポイント安の9020.770ポイントで取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億3213万株、ナスダック市場が26億3606万株だった。現地2日に米国防省は、イランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を空爆により殺害したと発表。イランが報復を行うことを明らかにしたことから、中東情勢の緊迫化が警戒されリスク回避の売りが強まった。また、12月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が47.2と市場予想平均の49.0を下回ったこともあり、NYダウは一時、370ドル近い下げをみせる場面もあった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やシスコ・システムズ、キャタピラーなどが値下がり率の上位に入っている。

 1月6日大発会の東京株式は、売り先行のスタートとなろう。東京市場が年末年始の休場中の米国株式は、上昇後に下落し「往って来い」の格好となっている。ただ、為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(12月30日終値は109円14-15銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同122円18-22銭)と円高に振れている。為替が円高方向に動いていることや、中東情勢の先行き不透明感から、輸出関連銘柄を中心にさえない動きを強いられる場面もありそう。前週末3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>、日産自<7201.T>などを中心に、12月30日大納会の東京終値に比べ全面安だった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比350円安の2万3290円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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