日経平均は473円高と大幅反発、値上がり銘柄数は2000に迫る=9日前場
9日の日経平均株価は、前日比473円05銭高の2万3677円81銭と大幅に反発し、前場の高値を付けて取引を終了した。現地8日にトランプ米大統領が演説で、イランに対し「軍事力は行使したくない」と述べ、報復攻撃に否定的な考えを示し、中東情勢への警戒感が後退。米国株高もあり、朝方から買い優勢での展開となった。買い一巡後は、戻り待ちの売りで停滞する場面もみられたが、ジリ高基調が続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=109円20銭前後(8日終値は108円41-42銭)と円安方向に振れた後は小動き。東証1部の出来高は5億7250万株、売買代金は1兆362億円。騰落銘柄数は値上がり1998銘柄、値下がり126銘柄、変わらず35銘柄だった。
市場では、「年始の乱高下を経て昨年の大納会の水準に戻ったが、米国とイランとの対立の行方は見通しづらく、短期的には模様眺めムードが強まる可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電機株が上昇。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も堅調。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も上げた。東証業種別指数は、31業種が上昇、鉱業と石油石炭製品の2業種が下落している。
個別では、eBASE<3835.T>、ラクーンHD<3031.T>、アイモバイル<6535.T>、ハークスレイ<7561.T>、アクセル<6730.T>などが上昇。半面、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>、東京計器<7721.T>、ランド<8918.T>、日本CMK<6958.T>などが下落している。
提供:モーニングスター社
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