日経平均は12円安と小幅続落、買い一巡後に下げ転換、新型肺炎警戒根強く香港株安も重し=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前日比12円77銭安の2万3782円67銭と小幅続落。朝方は、買いが先行した。現地23日のナスダック総合指数の最高値更新や、好決算を発表した米半導体大手インテルの時間外取引での上昇を支えに、半導体関連株中心に買われ、一時2万3869円38銭(前日比73円94銭高)を付けた。一巡後は、利益確定売りに下げに転じ、2万3757円53銭(同37円91銭安)まで軟化する場面があった。その後は前引けにかけて小安い水準で推移した。新型肺炎の感染拡大への警戒感は根強く、香港ハンセン指数が朝高後に下げたことも重しとなった。

 東証1部の出来高は4億8323万株、売買代金は8962億円。騰落銘柄数は値上がり550銘柄、値下がり1478銘柄、変わらず131銘柄。

 市場からは「日電産<6594.T>決算への見方は色々あろうが、同社株が朝高後に値を下げ、ハンセン指数が安く、雰囲気が悪くなってきた。週末で新型肺炎の感染拡大リスクも消えておらず、動きにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株が軟調。みずほリース<8425.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も安い。国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も売られた。

 半面、ヤマトHD<9064.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われ、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も高い。

 個別では、ネットワン<7518.T>、エイトレッド<3969.T>、スバル興<9632.T>、エアーテック<6291.T>、enish<3667.T>などの下げが目立った。半面、鋳鉄管<5612.T>、ホクシン<7897.T>、ヤマト<1967.T>、アドヴァン<7463.T>、山一電機<6941.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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