<相場の読み筋>2月3日

2020/2/3 7:33

 前週末1月31日の米国株式は、大幅に4日ぶり反落した。NYダウが前日比603.41ドル安の2万8256.03ドル、ナスダック総合指数が同147.998ポイント安の9150.936ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が13億1905万株、ナスダック市場が27億4009万株だった。NYダウが600ドルを超える下げを演じるのは、昨年8月23日(623.34ドル)以来、約5カ月ぶり。米政府は30日、新型肺炎の流行を警戒し中国本土への渡航中止を勧告。米航空大手は、中国本土への運航を当面停止する措置を発表した。前日までの楽観的な見方が後退し、リスク回避姿勢が強まった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やビザ、アップルなどが値下がり率の上位に入っている。

 2月3日の東京株式は、売り先行後、落ち着きどころを探る展開か。前週末1月31日の欧米株式の下落を受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所終値比420円安の2万2710円だった。朝方は、同清算値にサヤ寄せするスタートとなろう。春節休暇が延長されていた中国・上海市場がきょうから取引が開始されることから、同市場の動向を確認したいとして、売り一巡後は模様眺めムードが広がりそうだ。為替市場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(前週末1月31日終値は109円03-05銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円23-27銭)と小動き。対ドルでの円高が重しとなりそう。1月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>などを中心に、同31日の東京終値に比べ全面安だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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