<話題>株価上昇の既成事実でアク抜け感?
2020/2/7 17:42
今週(3-7日)は、やはり6日だろう。英国において新型コロナウイルスによる肺炎のワクチン開発に画期的な進展があったと報じられたことで、現地5日にNYダウは前日比483ドル高の2万9290ドルと連日の大幅高。これを受けた東京市場は買い優勢で始まり、中国が米国からの輸入品750億ドル相当の関税を引き下げると伝わったことで後場に一段高。日経平均株価の終値は554円高の2万3873円で、上げ幅は今年最大となった。
こうした中、東証1部における値上がり銘柄数は1838銘柄(全体の85%)に上ったが、印象的だったのは先週(1月27-31日)とは逆のパターン。前週は、好材料を発表しながら全体相場の急落に巻き込まれ、株価が下落したという事実により材料出尽くしの烙印を押された銘柄が散見されたが、6日は決算内容が冴えなかったにもかかわらず、買い戻しの買いも交えて株価が上昇し、株価が上がったという事実でアク抜けとされる銘柄が散見された。
株価は本来、ファンダメンタルズと需給関係に基づくものだが、金余りの混迷相場の中では需給主導でやむなしといったところか。ただ、7日にアルプス技研<4641.T>やアルペン<3028.T>がともに急騰して昨年来高値を更新したように、好決算と自社株買いをセットにした銘柄への反応の良さには何かホッとする。
提供:モーニングスター社
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