<特集>好決算銘柄ピックアップ(2)=フジテック―業績増額も保守的な印象

株式

2020/2/7 17:54

 フジテック<6406.T>を狙ってみたい。6日引け後の決算発表で20年3月期の連結業績予想を上方修正したが、翌7日は前日比44円安の1766円まで値を下げ、いったん材料出尽くしの動き。ただ、修正数値は保守的と見られ、押し目は要注目だろう。

 同社の20年3月期第3四半期累計(19年4-12月)は、売上高1344億6300万円(前年同期比9.9%増)、営業利益97億9200万円(同38.0%増)。「日本」「東アジア」「南アジア」「北米・欧州」の全セグメントが増益だったが、特に中国における新設工事が想定を上回ったことに加え、販売価格の改善、原価低減による採算性向上で「東アジア」が営業利益を41億1200万円(同2.6倍)に伸ばして全体をけん引。大幅増益を達成した。

 これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の1730億円から1800億円(前期比5.4%増)に、営業利益を120億円から135億円(同30.9%増)にそれぞれ引き上げたが、第4四半期(20年1-3月)の予想は計算上、売上高で455億3700万円(前年同期比6.0%減)、営業利益37億800万円(同15.3%)となっており、保守的な印象。上ブレ着地に期待したい。

提供:モーニングスター社

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