日経平均は179円安と3日続落、新型肺炎リスク警戒で売り先行、一巡後は下げ渋る=26日後場
26日後場の日経平均株価は前日比179円22銭安の2万2426円19銭と3営業日続落。朝方は、引き続き新型肺炎のまん延による世界経済への影響が警戒され、25日の欧米株式が大幅に4営業日続落した流れを受け、リスク回避の売りが先行した。円高・ドル安も重しとなり、下げ幅を拡大し、前場終盤に2万2127円42銭(前日比477円99銭安)まで下落した。一巡後は、時間外取引の米株価指数先物の上昇や、日銀のETF(上場投資信託)買い観測などもあって、後場終盤には2万2456円55銭(同148円86銭安)まで下げ渋った。
東証1部の出来高は16億7717万株、売買代金は3兆96億円。騰落銘柄数は値上がり620銘柄、値下がり1464銘柄、変わらず76銘柄。
市場からは「新型肺炎の感染が世界的に広がり、仕掛け売りや、リスクパリティー戦略ファンドの調整売りなど機械的な売りが下げを増幅させた。まだ乱高下は続くと思うが、感染者数はいずれピークアウトし、相場が落ち着くのは時間の問題だ」(国内投信)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が下落した。業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も値を下げた。リクルートH<6098.T>、セコム<9735.T>などのサービス株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、第一三共<4568.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も売られた。
個別では、ダイトウボウ<3202.T>、セグエ<3968.T>、エアーテック<6291.T>、テラスカイ<3915.T>、Vキューブ<3681.T>などの下げが目立った。半面、ファイズHD<9325.T>がストップ高となり、北沢産<9930.T>、キョーリンH<4569.T>、サニックス<4651.T>、明治海<9115.T>などの上げも目立った。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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