日経平均は763円安と大幅に5日続落、新型肺炎警戒にNYダウ下げ幅最大でリスク回避=28日前場
28日前場の日経平均株価は前日比763円46銭安の2万1184円77銭と大幅に5営業日続落。朝方は、新型肺炎の感染拡大への警戒感が強まり、27日のNYダウが過去最大の下げ幅を記録したことを受け、リスク回避の売りが加速した。全面安の展開となり、一時2万1182円69銭(前日比765円54銭安)まで大きく下落した。その後下げ渋ったが、戻りは鈍く、前引けにかけて安値水準で推移した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。
東証1部の出来高は9億6536万株、売買代金は1兆5573億円。騰落銘柄数は値上がり67銘柄、値下がり2085銘柄、変わらず9銘柄。
市場からは「実態悪はこれから本格化し、3-4月の業績悪をにらみ下げは仕方がない。ただ、イベントの自粛、小中高の休校要請など企業活動を委縮させる要因は今週でほぼ出たとみられ、早晩落ち着きを取り戻すだろう。すでに水準的にはいい所まで来た」(国内証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も軟調。東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、京セラ<6971.T>などの電機株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株も売られた。板硝子<5202.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も安い。
個別では、ジーンズメイト<7448.T>、テモナ<3985.T>、オルトプラス<3672.T>、エアーテック<6291.T>、ダイトウボウ<3202.T>などの下げが目立った。半面、ライクキッズ<6065.T>、トップカルチ<7640.T>、ゲオHD<2681.T>、ライドオンHD<6082.T>、アキレス<5142.T>などの上げが目立った。
提供:モーニングスター社
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