(再送)日経平均は579円安と3日ぶり大幅反落、全面安に半年ぶり2万1000円割れ=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比579円37銭安の2万749円75銭と3日ぶりに大幅反落。全面安となり、19年9月4日(終値2万649円14銭)以来半年ぶりに2万1000円を割り込んだ。新型肺炎の感染拡大への警戒感が強く、5日の米国株式の急落や円高・ドル安進行を受け、売り優勢で始まった。時間外取引の米株価指数先物安やアジア株の軟調推移も重しとなり、後場入り後には一時2万613円91銭(前日比715円21銭安)まで下げ幅を拡大した。日銀のETF(上場投資信託)買い観測を支えに、大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。東証業種別株価指数は全33業種が値下がりした。

 東証1部の出来高は17億4964万株、売買代金は2兆8335億円。騰落銘柄数は値上がり40銘柄、値下がり2114銘柄、変わらず9銘柄。

 市場からは「前場の下げの流れを日銀のETF買いが止めたようだが、まだ不安定さを残す。ボラティリティー(相場変動性)が再び上昇し、リバウンドがあっても、日経平均2万円割れがあっても不思議ではない。新型コロナウイルスの感染がどこまで拡大するかが問題だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が下落。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も軟調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。LIXILG<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株も値を下げ、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。

 個別では、カーブスHD<7085.T>がストップ安となり、ラクーンHD<3031.T>、日本ハウスH<1873.T>、Vキューブ<3681.T>、オルトプラス<3672.T>などの下げも目立った。半面、ティーライフ<3172.T>、日基礎<1914.T>、7&iHD<3382.T>、ウエルシアH<3141.T>、日水薬<4550.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ