<特集>まだ続く巣ごもり消費(4)=ビーグリ――電子コミック配信サービスの需要拡大に思惑

株式

2020/3/27 18:01

 ビーグリー<3981.T>はマーク続行の対象になる。新型コロナウイルスの感染拡大で不要不急の外出自粛が求められるなか、自宅で楽しむ配信関連サービスが注目されている。同社はスマートフォン向け電子コミック配信サービス「まんが王国」を運営し、需要拡大が思惑視される。

 むろん、足元の業績は好調だ。20年12月期の単体業績は、売上高が115億3800万円(前期比10.9%増)、営業利益が10億900万円(同23.4%増)を見込み、増益基調が続く。電子書籍ビジネスでは、「まんが王国」の継続成長に加え、他サービスの規模拡大も目指す。ゲームビジネスでは、メディアミックスへの展開を見据えたプロジェクトへの投資を積極的に行い、収益化を図る方向にある。

 株価は、2月21日に昨年来高値1549円を付けた後、全般の波乱相場に巻き込まれ、今月23日には864円まで大きく下落した。ただ、直近では5営業日ぶりに200日移動平均線を急回復するなど目先的には底入れ感も漂う。PER12倍台と割高感はなく、好実態を踏まえると十分見直し余地がある。

提供:モーニングスター社

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