旭化成、福島県浪江町で10MW級大型アルカリ水電解システムを立ち上げ水素の供給運転を開始

株式

2020/4/7 7:33

 旭化成<3407.T>は前週末3日、子会社の旭化成エンジニアリングと、福島県双葉郡浪江町で10MW級大型アルカリ水電解システムを立ち上げ、水素の供給運転を開始したと発表した。

 同水電解システムは1スタックサイズ(陽極、陰極、隔膜等から構成される水電解セルを複数積層したセット)として世界最大規模であり、毎時1200Nm3(定格運転時)の水素を製造供給することができるという。19年11月に同水電解システムを立ち上げ後、各種試験を実施してきた結果、要求水準を満たす水素品質を確認、3月から水素供給運転を開始した。水素供給と並行して入力電力変動への応答特性などを評価した後、今夏からFH2Rの中核設備として本格運転が開始される予定。同社では、独自技術によるアルカリ水電解システムの実用化を通じ、「クリーンな環境エネルギー社会」の実現を目指すという。

 6日の終値は、前週末比23.1円高の742.8円。

提供:モーニングスター社

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