日経平均は89円高と4日続伸、株価指数先物への断続的な買いをきっかけに買い優勢=8日前場

 8日の日経平均株価は、前日比89円73銭高の1万9039円91銭と4日続伸して前場の取引を終了。手掛かり材料に乏しいなか、もみ合い商状が続いていたが、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに、上げに転じ、午前10時43分には、同127円26銭高の1万9077円44銭ときょうの高値を付けた。一時、戻り待ちの売りに押され210円を超える下げとなる場面もあった。東証1部の出来高は7億4204万株、売買代金は1兆2505億円。騰落銘柄数は値上がり1307銘柄、値下がり791銘柄、変わらず70銘柄だった。

 市場では「全般的に手控えムードがあるなか、下値を試す場面もみられたが、売り込む動きはみられず、押し目買いが優勢となったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が上昇。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も堅調。アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も上げている。東証業種別指数は、22業種が上昇、11業種が下落した。

 個別では、クボテック<7709.T>、インテリクス<8940.T>、北恵<9872.T>、DDHD<3073.T>、藤久<9966.T>などが上昇。半面、ヘリオスH<6927.T>、オリバー<7959.T>、リソー教育<4714.T>、アトラ<6029.T>、アセンテック<3565.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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