日経平均は18円安と小幅続落、売り一巡後は下げ渋る動きに=10日前場
10日の日経平均株価は、前日比18円99銭安の1万9326円78銭と小幅に続落して前場の取引を終了した。朝方は、現地9日の米国株式が上昇したことなどから買いが先行。ただ、上値を追う動きは限定的で下げ転換、午前10時13分には、同109円81銭安の1万9235円96銭を付ける場面もみられた。その後、下げ渋る動きとなり、小幅安にとどまった。為替市場では、ドル・円が1ドル=108円50銭前後(9日終値は108円93-94銭)で、朝方の水準からはやや円高方向に振れていることも意識されたもよう。東証1部の出来高は6億3715万株、売買代金は1兆394億円。騰落銘柄数は値上がり666銘柄、値下がり1422銘柄、変わらず81銘柄だった。
市場では「日経平均株価が上昇し25日移動平均線とのかい離率が4%に乗せたことや、週末を控えた手じまい売りなどを警戒し、手控えムードが広がったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も軟調。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株も下げている。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇した。
個別では、ペッパー<3053.T>、ランド<8918.T>、東祥<8920.T>、串カツ田中<3547.T>、MDV<3902.T>などが下落。半面、C&R社<4763.T>、スターティアHD<3393.T>、SHIFT<3697.T>、星和電機<6748.T>、ラクトJ<3139.T>などが上昇した。
提供:モーニングスター社
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