山崎製パンが3日続落、野村証は「Reduce」・目標株価1700円に引き下げ

株式

2020/4/30 16:40

 山崎製パン<2212.T>が3日続落。野村証券では28日付で、投資判断を「Neutral」(中立)から「Reduce」(弱気)に、目標株価を1900円から1700円に、それぞれ引き下げている。

 3月中旬以降、株価は新型肺炎の感染拡大を受けて家庭用商材への特需への期待が強く、好調に推移しているものの、SMチャネルにおいて販売増が見られたのは事実だが、その恩恵により、むしろCVSチャネルにおける売上減少、ベーカリーショップの苦戦といった負の影響が第1四半期(20年1-3月)決算で目立ったと指摘。これらを勘案し、同証券では業績予想を引き下げ、あわせて目標株価を1700円に引き下げるとしている。

 目標株価1700円は、新型肺炎の影響が収束するであろう21年12月期予想修正連結一株利益に加工食品平均PER21倍を乗じて算出されている。現状の株価は特需のみを織り込み、負の影響を織り込んでおらず、割高感も強いと判断し、「Reduce」に引き下げるとしている。

 同証券では連結営業利益について、20年12月期230億円(前期比7.3%減、従来267億円、会社側計画は275億円)、21年12月期261億円(従来271億円)、22年12月期270億円(同279億円)と試算している。

 30日の終値は、前日比371円安の1899円。

提供:モーニングスター社

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