日経平均は90円安と続落、株価指数先物への断続的な売りなどで引けにかけ安値圏で推移=22日前場

 22日の日経平均株価は、前日比90円20銭安の2万462円11銭と続落して前場の取引を終了した。朝方は、きのう21日の下げ渋る動きから買いが先行した。ただ、買い一巡後は、方向感に乏しい展開が続いていたが、株価指数先物に断続的な売りが出たことをキッカケに売りが優勢となった。午前11時20分には、同94円41銭安の2万457円90銭を付けるなど、安値圏での推移となった。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円50銭台(21日終値は107円77-78銭)で、朝方の水準からやや円高方向にあることも意識されたようだ。東証1部の出来高は5億6742万株、売買代金は8965億円。騰落銘柄数は値上がり672銘柄、値下がり1403銘柄、変わらず88銘柄だった。

 市場では「日銀が新たな資金供給策を打ち出したが、事前に報じられていた内容で新味がなかったことから、手じまい売りが優勢となった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も下げている。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、ギークス<7060.T>、アイロムG<2372.T>、セントケアHD<2374.T>、三陽商<8011.T>、レナウン<3606.T>(整理)などが下落。半面、カーバイド<4064.T>、東京機<6335.T>、オイラ大地<3182.T>、システムサポ<4396.T>、ジャムコ<7408.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ